廃墟

こころがくもっている
てんきはあめ
そんなときは魔界がおちつく。
魔界は昔から魔界だ。堕ちぶれたわけではない。
年期が違う。
魔界に入り魔界の椅子に座る。
幸せを吸いとられるが血を注射器で抜かれるような妙な安堵感がある。
魔界から去って魔界の外観を再びながむ
見るからに魔界朽ちている。
ぼくはまた、安心した。